鳥取県三朝中学生との人権学習会(2)
(03年5月14日)
高さんの話の中で一番印象に残っているのは、高校時代などは日本人として友だちと
接していたことがうそをついているようで辛かったと言われたことです。自分をいつわる
のは本当につらいと思いました。それから高さんの息子さんや高さんがどこを応援する
かとか、高さんの国籍や名乗り方とか、とても複雑でむずかしかったけど、それだけ複
雑で難しい気持ちなんじゃないかと思いました。その気持ちは私たちには考えることは
できても、ちゃんとわかることはできないんじゃないかと思いました。日本に住んでいる
だけで差別を受けて、悲しい思いをするのはとてもおかしいことだと思います。これから
時代が進んで行く中で、少しでもそういう差別が無くなればいいと思うし、これからも勉
強を続けて、私たちにできることをしたいと思いました。 (女子)
日本と韓国は、とても仲が良いものだと思ってました。社会の歴史で学んだんだけど、とても
悪いことを、いろんな国にしてます。そういうことはしてはいけないと、心に秘めています。
これまで、これだけ悪いことをしてきたのに、今、在日韓国・朝鮮人の人たちを差別したりで
きるのだろうかと思います。これから韓国と日本と意味の無い法律などをなくして、お互い
過ごしやすいようになればいいと思いました。僕はワールドカップでは、韓国も応援しました。
アンジョンファンは、すごくかっこよかったです。 (男子)
50代にはとても見えなく、聞いた時はびっくりしました。高さんは話すのはニガテだと言っておら
れましたが、それでも私たちのために、自分の事をいろいろと話していただいたり、質問に答え
ていただいたり、ありがとうございました。話しておられることを書きとめようと一生懸命だった
ため、顔をあげてお話しを聞くことがあまりできませんでした。この高さんや湯澤さんのお
話をもとに、これからもこの在日韓国・朝鮮人問題について、いろいろ学習を深めていきたいと
思います。お話の最後にお礼の気持ちをこめて歌った三朝中の校歌の合唱はどうだったでしょ
うか。前の年、またその前の先輩にはかないませんが、この三朝中の伝統である歌声を一生
懸命ひろうしたつもりです。ありがとうございましたの気持ちは届いたでしょうか。 (女子)
事前に在日韓国・朝鮮人問題については学習していたけれど、実際に来ていただいて、話を
聞いて、すごくこの問題に対する考えが高まりました。高さんの講演の中に、高さん自身がい
じめられていた人がまた在日韓国・朝鮮人だったというのがあって、自分自身もびっくりしまし
た。あと、マンションの入居を断られたというのがあって、それについては国籍は関係ないと
思いました。高さんは、大学で自己紹介の時に自分の事を話したというのが、すごいと思い
ました。とても言いづらい事だと思うのに、勇気があるなと思いました。話が苦手と言われて
いたけど、とても上手に話してくださいました。ワールドラップの時には、韓国を応援したと言
われていて、その気持ちもわかるような気がしました。いろいろ話してくださって、すごくため
になりました。 (男子)
私は今まで、在日韓国・朝鮮人問題について全然知識がなく、テレビなどで見ても、さっぱり
意味が理解できない状態でした。それに自分とは関係ないことだと思ってました。でも、話を
聞いてると、日本人は昔、韓国人や朝鮮人に対し、あれだけひどいことをして、そのためむり
やり日本に連れて来られたのに、そんな事をした日本人のほうが差別しているのはおかしい
し、このような過去についてあまり知らない、真剣に考えなてない状況があるのはいけないと
思いました。私としては大きな行動に移す事は難しいと思うけど、過去をきちんと理解したり、
学んだりすることはできると思うので、そういう身近なところから行動して行こうと思いました。
やっぱり、正しい知識を身につけることが一番必要だと思います。 (女子)